今回の記事では、日本で生産されている瓦の名産地について解説します。

瓦の三大名産地は、愛知県の三州瓦、島根県の石州瓦、兵庫県の淡路瓦です。

この記事を読むことで、瓦の三大名産地の特徴を知ることができます。

それぞれの瓦の特徴も紹介しているので、瓦選びの参考にしてください。

目次

1.瓦の三大名産地とは?
 ①三州瓦(さんしゅうがわら):愛知県
 ②石州瓦(せきしゅうがわら):島根県
 ③淡路瓦(あわじがわら):兵庫県
2.瓦の三大名産地の比較
まとめ

1.瓦の三大名産地とは?

日本の瓦の三大名産地は以下の3つの地域です。

三州瓦、石州瓦、淡路瓦は、日本の三大瓦と呼ばれており、歴史的に有名な瓦の産地です。

【瓦の三大名産地】
三州瓦(さんしゅうがわら):愛知県
石州瓦(せきしゅうがわら):島根県
淡路瓦(あわじがわら):兵庫県

それぞれの瓦の特徴や性質を一つずつ見ていきましょう

①三州瓦(さんしゅうがわら):愛知県

三州瓦は、日本の3大瓦の中でも特に生産量が多く、年間の生産量は約60%を超えています。

三州瓦の生産地は、「愛知県の三河地方」です。

時代は1700年頃から、交通の便が良いことがきっかけで、全国に向けて流通が盛んになりました。

ここまで長い間、生産量トップクラスを維持し続けているのは、S型瓦やF型瓦といった、日本の和型の形状とは異なる瓦の開発を積極的に行い、一般住宅に広めた結果です。

ハウスメーカーが採用している瓦の大部分が三州瓦です。

これは、瓦を焼き上げる窯元がしっかりしているため、安定して瓦を供給することが要因であります。

②石州瓦(せきしゅうがわら):島根県

石州瓦は、島根県西部の「石見地方」で作られている瓦です。

三州瓦に次いで生産量が多く、来待という釉薬を使うことで赤褐色の瓦に仕上がるのが特徴です。

石見地方で採れる粘土を使った瓦は、三州瓦や淡路瓦よりも高温で焼き上げることができるため、防水性や耐火性が高く、塩害にも強いことで知られています。

そのため、寒冷地や海岸地域では、石州瓦が多く使われています。

例えば、東北や北海道などの地域では多く採用されており、国内だけでなく、ロシアなどの寒冷地域からの発注もあります。

③淡路瓦(あわじがわら):兵庫県

最後に、いぶし銀と称される美しい灰色が特徴の淡路瓦についてお話しします。

淡路瓦はその名の通り「淡路島」で作られており、関西地域の多くの屋根には淡路島で生産された淡路瓦が使用されています。

淡路瓦は、石州瓦とは異なり、比較的低い温度(約1,100度)で焼かれるため、美しさと深い味わいを持つ、日本の伝統的な瓦に仕上がります。

淡路瓦は、いぶし瓦とも呼ばれ、「燻す(いぶす)」という言葉に由来しています。

窯で焼いた後に行う燻化という蒸す工程が、いぶし瓦と呼ばれる理由です。

2.瓦の三大名産地の比較

瓦の三大名産地を比較すると、三州瓦は多様な種類があり、石州瓦は寒冷地に適しているなど、それぞれに独自の特徴があります。

自分の住んでいる地域の環境に合った瓦を選ぶことが大切です。

焼成温度
特徴

主な導入先

まとめ

今回は、日本瓦の三大産地の違いについてご紹介しました。

普段何気なく目にする瓦も、それぞれに特性や性質があり、伝統が息づいています。

各瓦の特性をしっかりと把握した上で瓦を選ぶことで、理想の家づくりに近づくことができるのではないでしょうか。

今後の屋根リフォームの参考にしてください。

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