1.屋根カバー工法(屋根重ね葺き)とは?

古い屋根を撤去し、下地調整を行い新しい屋根を施工する屋根の葺き替え工事とは違い、カバー工法は既存の屋根をそのままに、上からルーフィングで防水処理を行った後に新しい屋根を施工する工法です。

カバー工法では屋根材はガルバリウム鋼板が多く用いられています。

近年、素材や工法の開発で軽量化が進み、また、意匠を凝らした部材も多く市販され、美観もワンランクアップした仕上がりが期待できます

2.屋根カバー工法のメリット

・廃材が少ない(既存の屋根を撤去しない)ため、安価かつ短工期
・遮音性の向上
・工事中も普段通りの生活が可能

状態にもよりますが、葺き替えに比べ約3分の2程度の費用で済みます。特にアスベストを含む屋根材の廃棄はコストがかさみます。

また、構造が2重になるため、遮音性が向上し、室内が静かになる場合もあります。葺き替えと異なり、屋根を撤去することはありませんので、工事中も普段通りの生活でお過ごしいただけます。

3.屋根カバー工法のデメリット

・瓦屋根は原則施工できない
・野地板(屋根の下地材)が劣化し、傷んでいる場合は施工できない
・屋根総重量が若干アップ

既存の屋根が瓦屋根の場合は、施工はできません。また、屋根の下地材である野地板とよばれる木材が、経年や雨漏りによる劣化が進んでいる場合も、カバー工法は適しません。屋根の葺き替えをおすすめいたします。

カバー工法の構造上、屋根を重ねて葺くため、重量はアップしてしまいます。おおよその目安ですが30%ほど重量がアップするとお考え下さい。

屋根の重量は耐震性に影響を与えますが、通常は30%ほどの増加は問題ないと考えております。

※メーカーも重量を計算して商品化しています

3.当社がオススメする屋根材

安心できる・シンプルな意匠性・丈夫なシルキ-G2。

当社では平板スレート屋根(カラ-ベスト)のお住まいで、カバー工法をご検討のお客様にはFUKUIZUMIが開発・販売しているシルキ-G2という製品を特におすすめしています。

このシルキ-G2の表面は錆に強いガルバリウム鋼板の上に、遮熱顔料入りのポリエステル系樹脂塗装を施されている屋根材です。

裏面はウレタンフォームとアルミライナ-紙を施し、断熱と防音効果を期待できます。

4.まとめ

屋根の損傷具合にもよるのですが、平板スレ-ト屋根をご使用になられている場合、カバ-工法を選択肢としてご検討されるのも良いでしょう。

葺き替え工事と比べ、短い工期でかつ低コストで安心な住宅をしっかりと保つことができます。

他にもさまざまなカバ-工法で使用できる屋根材が多くの屋根材メーカ-より販売されています。

選ばれる屋根材によって、またお住まいの屋根の形や大きさによって見た目も大きく変わります。

まずはご自宅の屋根の種類、劣化状況を見てもらうと良いでしょう。

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