屋根点検業者の選び方についてもお話しています。

屋根の点検を依頼する際、費用がどのくらいか気になる方は多いと思います。

悪質な業者は、後で高額な修理費用を請求してくることもあります。

屋根点検の方法や点検のタイミング、依頼先の選び方などを解説します。

屋根の点検や修理を考えている方は、ぜひご一読ください。

目次 

1.屋根を点検してもらうために費用はかかる?

2.屋根の点検方法
 目視調査
 散水調査
 発光液による調査
 サーモグラフィー調査

3.屋根を点検する際に業者が確認するポイント
・スレート屋根の場合
・金属屋根の場合
・瓦屋根の場合

4.自分で屋根点検を行わない

5.屋根を無料で点検するといって『訪問してくる』業者には注意が必要

まとめ

1.屋根を点検してもらうために費用はかかる?

屋根の点検費用は、業者によって無料のこともあれば、有料のこともあります。

目視だけで点検を行う場合は、無料で対応してくれる業者が多いです。

有料になる場合は、雨漏りの原因をしっかり調査する必要があるときです。

点検だけを依頼したい場合は、事前に業者に費用を確認しておくと良いでしょう。

2.屋根の点検方法

屋根の点検方法は次の4つです。

・目視調査
・散水調査
・発光液を使った調査
・サーモグラフィー調査

被害の状況に応じて調査方法は異なります。
それぞれの費用と調査内容について説明します。

・目視調査

はしごで屋根に登り、現在の状態を目視で確認します。

屋根の形状や勾配によっては、登るのができない場合があります。

業者によっては、高所カメラやドローンを使用した調査も行っています。

・散水調査

雨漏りが疑われる場所に水をかけて、原因を特定する調査方法です。

ホースの水を使って行い、状況によっては結果がでるまでに多くの時間がかかります。

・発光液による調査

発光液を混ぜた液体を、雨漏りの原因と思われる場所に流す調査を行います。

流した発光液を紫外線ライトで照らすと発光し、浸入経路を推測することができます。

発光液は目に見えず、数日で効果がなくなるため、建物への影響はありません。

・サーモグラフィー調査

赤外線カメラを使用して雨漏りの原因箇所を探し出す調査です。

雨水が染み込んでいる場所とそうでない場所に温度差が生じるため、それを利用して調査を行います。

ただし、現場の状況によってはサーモグラフィー調査ができない場合もあるため、事前に業者とよく相談しておくことが重要です。

3.屋根を点検する時に業者が確認するポイント

屋根を点検する際に業者が確認するポイントについてお話しします。

・スレート屋根の場合
・金属屋根の場合
・瓦屋根の場合

屋根の形状や使用されている屋根材によって特徴が異なり、点検や修理の際に注意すべき箇所も変わります。

自宅の屋根がどのタイプかを事前に確認しておくと良いでしょう。

最初にご紹介するスレート屋根は一般的な屋根タイプなので、該当する方も多いと思います。

スレート屋根について

スレート屋根は、その優れたデザイン性から国内で広く使用されている屋根材です。

セメントと繊維質を混ぜて作られており、薄くて軽いのが特徴です。

薄くて軽いという利点がある一方で、防水性が低いという欠点もあるため、定期的なメンテナンスが必要です。

メンテナンスでは、屋根材の反りやひび割れ、退色、苔・藻・カビの有無を業者が確認します。

金属屋根について

金属屋根とひとくくりでいっても、耐衝撃性や耐用年数は素材によって異なります。

金属屋根は、低コストで施工が容易なトタンや、軽量でデザイン性の高いガルバリウム鋼板など、素材ごとに特徴があります。

メンテナンスでは、屋根の頂点にある棟板金の釘が抜けていないか、ビス(小ネジ)に緩みがないかを業者がチェックします。

金属屋根の色褪せやサビを放置すると、屋根に穴が開く恐れがあるため、定期的な点検が必要です。

瓦屋根について

瓦屋根とは、文字通り瓦を使用している屋根です。

瓦の種類によって異なりますが、瓦屋根は適切にメンテナンスを行えば、他の屋根材よりも長持ちします。

メンテナンスでは、瓦自体のズレや割れの確認、シックイが剥がれたりしていないかを業者がチェックします。

4.自分で屋根点検を行わない

屋根点検は業者に依頼すると費用がかかることもあるため、自分で点検をしようと考える方も多いかもしれません。

しかし、自分で屋根点検をすることは危険です。

落下や屋根を壊してしまうリスクや不具合を見逃す可能性があるからです。

傾斜が緩やかでも屋根の上は非常に滑りやすく、危険です。

点検を行う屋根が劣化している場合もあり、歩き方や重心のかけ方を誤ると破損する恐れがあります。

ただし、上の階から1階の屋根を確認したり、屋根に登らずに目視で確認する程度であれば、自分で点検することも可能でしょう。

しかし、屋根の不具合は素人には判断が難しく、見逃してしまう可能性があるため、屋根点検は専門家に依頼することをおすすめします。

定期的に屋根点検を行うことで、雨漏りや破損、屋根材の落下といったリスクを未然に防ぐことが可能です。

屋根点検の実施タイミングは5〜10年を目安にするのが良いでしょう。

一般的には10年ごとの点検が推奨されていますが、日本には四季があり、屋根に影響を与える要因が多く存在します。

そのため、10年に1度というのは最低限の目安であり、できればもっと短い間隔で点検を行うのが理想的です。

また、台風や地震などの災害が発生した後も点検を行うタイミングとしておすすめです。

災害後には、屋根材がずれたり浮いたりして、目視で不具合が確認できることもあります。

目視で不具合が確認できた場合は、早急に点検・修理を依頼することが重要です。

定期的に屋根点検を行うことで、雨漏りを未然に防ぎ、屋根材の破損や落下のリスクを予防できます。

災害が発生した後も点検を行うタイミングとしておすすめです。地震によって屋根材がズレたり、台風によって屋根材が浮いたりすることがあります。

5.屋根を無料で点検するといって『訪問してくる』業者には注意が必要

屋根の点検を無料で行うと称して急に訪れる手口は、点検商法と呼ばれる悪質な商法の可能性が高いです。

その場合、高額な修理費用を請求されることがあります。

修理が必要だと証明するために、嘘や誇張した表現を使って不安を煽り、強引に契約を迫ることがあります。

また、故意に屋根を破損する手口を使う非常に悪質な業者も存在するようです。

屋根の点検が必要な場合は、自分で信頼できる業者を探して依頼する方が安全です。

点検商法に引っかからないためにも、訪問してきた業者への依頼は避けましょう。

まとめ

屋根は、常に日光や風雨から家を守ってくれる存在です。

普段の生活では屋根を注意深く見ることは少ないため、点検をしない限り実際の問題が発生するまで不具合に気づかないことが多いです。

雨漏りが起こると、室内に湿気やカビが増え、建物や人体に悪影響を及ぼす恐れがあります。

万が一、屋根材が落下して隣家や人に当たった場合、大きなトラブルに発展することも考えられます。

定期的に屋根の点検を行うことで、不具合を早期に発見しやすくなり、修理費用を抑えることが可能になります。

訪問業者を避け、信頼のできる業者に一度点検を依頼してみましょう。

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