この記事では、見た目も機能性も兼ね備えた金属サイディングの魅力や、リフォームのアイデア、具体的なデザイン例をお伝えします。

理想の住まいを目指す方、ぜひご覧ください!

目次

  1. サイディングとはどのような外壁材か?
    ・金属サイディング
    ・窯業系サイディング
    ・木質系サイディング
    ・樹脂サイディング
  2. 金属サイディングを用いた外壁リフォームの方法は?
    ・重ね張り工法について
    ・張り替え工法について
  3. 外壁リフォームに金属サイディングを推奨する7つの理由
    ・軽量なので建物への負担が少ない
    ・衝撃に強い
    ・断熱性能が高い
    ・耐久性が高い
    ・メンテナンス性に優れている
    ・防水性能・防火性能が高い
    ・デザイン性が高い
  4. 金属サイディングを使った3つの提案
    ・高級感を演出する石材柄
    ・ナチュラル感を出すなら木目柄
    ・シャ-プな外観デザインにするなら金属スパン柄
  5. 外壁リフォームの適切なタイミング

まとめ

1.サイディングとはどのような外壁材か

サイディングとは、建物の外壁に使用される仕上げ用の板材のことです。

日本サッシ協会の調査によると、2022年8月から2023年にかけて建てられた新築の木造やプレハブ住宅の約90%でサイディングが使われています。

サイディングには、主に4つの素材があり、金属サイディング、窯業系サイディング、木質系サイディング、樹脂サイディングです。

それぞれの特徴や金属サイディングとの違いについて説明します。

■金属サイディング

金属サイディングは、断熱材の表面をアルミニウムやガルバリウム鋼板などの金属で仕上げたものです。

これにより、リフォームだけでなく新築住宅でも人気があります。最近では、ポリエステルなどの表面材を使って、石材や木材のような質感を持つデザインも増えてきました。

■窯業系サイディング

セメントを主成分とし、繊維質原料を加えた窯業系サイディングは、比較的手頃な価格で新築に多く選ばれています。デザインのバリエーションも豊富で、さまざまな外観のニーズに応えられます。

ただし、セメントベースのため金属サイディングに比べて防水性が劣り、経年劣化によるメンテナンスが必要になることがあります。

■木質系サイディング

木質系サイディングは、杉やヒノキ、レッドシダーなどの木材を使用しており、天然木の温かみを活かしたデザインが特徴です。

自然素材を好む方に人気がありますが、金属サイディングに比べて防水性や防火性が劣るため、定期的なメンテナンスが必要です。

■樹脂サイディング

樹脂サイディングは、アメリカやカナダで人気があります。樹脂製のため、塩害や凍害に強く、特に沿岸部や寒冷地での耐久性が優れています。

また、軽量で施工が簡単なのも魅力です。しかし、日本ではまだ普及が進んでいないため、選択肢が限られ、施工会社も少ないのが現状です。

そのため、導入を考える際には、対応可能な業者を見つける手間がかかるかもしれません。

2.金属サイディングを用いた外壁リフォームの方法は?

金属サイディングを用いたリフォームは、塗装による外壁のコーティングと比べるとコストが高めですが、耐久性があり、断熱性能が向上することで冷暖房費を削減できるため、長期的には経済的です。

外壁リフォームには主に2つの方法があり、重ね張り(カバー)工法と張り替え工法があります。それぞれの方法は、建物の構造や下地の状態、劣化の程度によって適切な選択が必要ですので、専門家による現地調査や相談が大切です。

ここでは、それぞれの工法について詳しく説明します。

■重ね張り工法について

重ね張り工法は、既存の外壁の上に新しい外壁材を重ねる方法で、カバー工法とも呼ばれています。この方法の利点は、既存の外壁をそのまま残すため、工期が短く、撤去費用や廃材が少ないことです。

また、工事を進めながら住み続けられることも多く、非常に便利です。ただし、壁が二重になることで断熱性が向上する一方、湿気や温度差によって内部で結露が発生することもあるため、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

■張り替え工法について

張り替え工法は、古い外壁を完全に取り除き、新しい外壁材を設置する手法です。重ね張り工法よりも工事に時間がかかり、費用も高くなることが一般的です。

しかし、外壁を取り去ることで柱や下地の状態を確認し、必要に応じて補強ができるため、劣化が進んでいる場合にはこの方法を選ぶことをお勧めします。

建物の構造や下地の種類、劣化の程度によっては選択肢が限られることがあるため、専門知識を持つ業者による現地調査や相談を行うことが大切です。

3.外壁リフォームに金属サイディングを推奨する7つの理由

外壁の重ね張りや張り替えのリフォームを考えているなら、金属サイディングを推奨します。その理由を7つご紹介します。

・軽量なので建物への負担が少ない
・衝撃に強い
・断熱性能が高い
・耐久性が高い
・メンテナンス性に優れている
・防水性能・防火性能が高い
・デザイン性が高い

■軽量なので建物への負担が少ない

金属サイディングは、窯業系サイディングの約4分の1の重さであるため、建物への負担が軽減されます。住宅の耐震性は、同じ構造であれば軽量な方が向上する特性があります。

特に、壁が二重になる重ね張り工法では、できるだけ軽い外壁材を選ぶことが重要であり、その点において金属サイディングは非常に優れています。

■衝撃に強い

金属サイディングは衝撃に強い特性があります。窯業系や木質系のサイディングは、強い衝撃を受けると割れたり欠けたり、穴が開いて雨水が侵入することがあります。

最近では、台風や豪雨などの自然災害が増えているため、外壁材の強度は非常に重要な比較ポイントとなっています。

■断熱性能が高い

金属サイディングは、ウレタンや硬質プラスチックフォームなどの低熱伝導率の素材を使用しており、優れた断熱性能を持っています。

日本金属サイディング工業会によると、窯業系サイディングと比べて熱伝導率は5分の1以下で、さらに重ね張り工法を用いることで壁が二重になり、断熱効果が向上し、冷暖房費の削減にもつながります。

■耐久性が高い

金属サイディングは、アルミニウム鋼板やガルバリウム鋼板を使用しているため、他のサイディングに比べて非常に耐久性があります。

窯業系や木質系のサイディングは、寒冷地で水分を吸収し、凍結と融解を繰り返すことで劣化する可能性がありますが、金属サイディングはそのリスクが少なく、長持ちするのが特徴です。

特にアルミ製の金属サイディングは塩害にも強く、沿岸地域でも安心して使えるのが魅力です。

■メンテナンス性に優れている

金属サイディングは手入れが簡単で、年に1〜2回水で洗うだけで見た目を保てるのが魅力です。

塗り替えによる外壁リフォームと比べると初期費用は高めですが、張り替えや再塗装の頻度が少なくて済むため、長い目で見るとコストパフォーマンスが良いです。

■防水性能・防火性能が高い

金属サイディングは水を吸収しない金属で作られているため、防水性能が非常に優れています。窯業サイディングや木質サイディングも防水塗装が施されていますが、表面に傷がつくと水を吸収し、劣化が進むリスクがあります。

また、防火性能にも優れているため、災害時の安全性が高く、安心感を得ることができます。

■デザイン性が高い

金属サイディングは、最近デザインが大きく進化しています。従来のメタリックでスタイリッシュな外観に加え、木目調や塗り壁調、石材調など多様なテイストに対応した製品が増えています。

これにより、モダンな外観だけでなく、ナチュラルで重厚感のあるデザインにも適応できるようになりました。

4.金属サイディングを使った3つの提案

■高級感を演出する石材柄

石材のデザインは、時代に左右されず、長年にわたって愛されているスタイルです。特に、小さな石を積み重ねたようなデザインは控えめながらも高級感を醸し出し、さまざまな外観の家に調和します。

洗練された印象を与えるためには、色を3色以内に抑え、全体の統一感を持たせることが重要です。石材のデザインは洋風だけでなく和風の家にもぴったり合います。

木材を少し取り入れることで、温かみを加えることができるのでおすすめです。

■ナチュラル感を出すなら木目柄

木目調の金属サイディングを外壁に使うことで、自然な温かみを演出できます。

また、玄関ドアや門柱を同じ木目調や色で揃えると、全体的に統一感のあるデザインになります。

■シャ-プな外観デザインにするなら金属スパン柄

シャ-プな外観デザインの家には、金属の質感を活かしたスタイルがぴったりです。最近では、直線的で洗練されたラインが無機質な美しさを引き立てる細かいスパン柄が流行しています。

無機質でスタイリッシュな印象が好きな方には、金属サイディングだけでデザインすることをおすすめします。

5.外壁リフォームの適切なタイミング

金属サイディングの利点を知っていても、リフォームをする適切なタイミングを見極めるのは難しいことがあります。しかし、外壁の劣化を放置すると、ひび割れや隙間から雨水が侵入し、カビが発生したり湿気で変形することがあります。

その結果、外壁全体の大規模な修理が必要になることもあります。そうならないためにも、以下のような症状が一つでも見られたら、リフォームを考えてみましょう。

■外壁リフォームのチェックポイント

・クラック(大きなひび割れ)が発生している

・パネル間のつなぎ目が劣化している

・カビなどが発生している

・塗装が剥がれ落ちている

・塗装の色落ちや変色がある

・手でこすった時に白い粉がつく「チョーキング現象」が見られる

建物にこのような症状が見られたら、早めにリフォーム会社に相談し、適切な対策を講じることが重要です。

まとめ

金属サイディングは軽量で耐久性に優れ、多くの利点があります。そのため、リフォームを通じて建物の美しさを保ちつつ、寿命を延ばすことが可能です。

最近では、金属の質感を活かしたスタイリッシュなデザインに加え、石材風や木目風など多様なデザインが登場しています。幅広い選択肢から、自分のイメージにぴったりのデザインを見つけることができるでしょう。

ぜひご検討ください。

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