みなさんこんにちは!

最近、台風によって屋根が飛ばされるというニュースを頻繁に目にしますが、皆さんは次のような疑問を抱いているのではないでしょうか。

「屋根は本当に飛んでしまうのか?」

「台風による飛ばされを防ぐための対策は存在するのか?」

「もし屋根が飛ばされた場合、どのように対処すればよいのか?」

このような心配から、情報を調べている方も多いかと思います。

最近の台風は大型化しており、屋根が飛ばされる被害が増加しているため、心配される方も多いでしょう。

屋根が飛ばされると、風や雨を防ぐことができず、内壁や床、家具にまで影響が及ぶため、修復作業は非常に困難になります。そのため、台風による屋根の飛ばされを防ぐ対策を講じておくことが重要です。

しかし、自宅が台風の被害に遭う可能性を実感できないと、なかなか行動に移せないのが現実です。そこで、今回は台風によって屋根が飛ぶしくみや被害を受けやすい屋根の状態についてお話します。

また、屋根が飛ばないための対策や、万が一飛んでしまった場合の対応手順についても説明しますので、緊急時に冷静に対処できるように準備しておきましょう。

家の中で最も重要な屋根を台風からしっかりと守りましょう。

1章 台風で屋根が飛ばされるしくみ

台風によって屋根が飛ばされるしくみについてお話します。

台風の規模によって異なりますが、最も一般的なケースは、屋根に取り付けられた「棟板金」が飛ばされることです。

棟板金とは、スレ-トや金属屋根の頂部に設置されている金属製の板金のことを指します。

棟板金は釘で固定されていますが、時間が経つにつれて熱膨張の影響で釘が緩んでしまうことがあります。

この釘を長期間放置すると、棟板金が浮き上がり、容易に飛ばされる危険性があります。

2章 被害を受けやすい屋根の状態

今回は、屋根がどのような状態だと被害を受けやすいのかについてお話しします。

もし築10年以上で、まだ屋根の点検を受けていない方がいれば、台風が来る前に業者に点検をお願いして、屋根の状態を確認しておきましょう。

台風による被害を避けるために、どんな状態が危険なのかを理解し、しっかりと対策を講じていきましょう。

浮いている棟板金

台風の影響を受けやすいのは、棟板金が浮いている屋根です。実際、台風が発生した際に、直撃を免れた地域で最も多く見られる被害は「棟板金の飛散」です。

この状態を放置しておくと、台風の強風で飛ばされる危険があります。被害が多い理由には棟板金が浮いていることに気づかずそのままにしてしまうことが挙げられます。

瓦と瓦の隙間

瓦と瓦の間に隙間がある屋根は、風が入り込みやすく、飛ばされるリスクが高まります。特に和瓦や洋瓦の屋根を持つ家では、事前に以下の点を確認しておくことが大切です。

・瓦が割れていないか
・ズレていないか

これらを点検してもらい、しっかりと確認しておきましょう。

反っている屋根材

屋根材が反っていると、強風の影響を受けやすくなります。屋根材の反りは、屋根材表面の撥水性が低下し、雨水を吸収して表面から乾くことが原因で起こります。

特にスレート屋根の場合、反る前に塗装などの対策を講じることが重要です。屋根材が反ってしまうと、風が吹き込みやすくなり、飛ばされるリスクが高まります。

3章 屋根の台風対策

屋根が台風で飛ばされないようにするための対策をお伝えします。

少しの対策でも、大きな被害を防ぐ手助けになりますので、しっかり準備しておきましょう。

棟板金の再固定

台風が来る前に、棟板金の釘がしっかりと打たれているか確認しましょう。もし抜けている釘があれば、しっかりと打ち込んで再固定することが大切です。

また、抜けた釘を再度打ち込んでも、熱膨張の影響でまた抜けてしまうことがあります。再発を防ぐためには、釘を打った後にコーキング材で釘穴を塞ぐと安心です。

釘ではなく、ビスで固定することもオススメです。

破損箇所の修繕

瓦が割れたりズレたりしているのを見つけたら、台風が来る前に修理を行いましょう。

一部の破損を放置すると、台風の際に大きな被害を受ける可能性があります。速やかに細かいメンテナンスをしっかり行いましょう。

4章 屋根が飛んでしまった時の対処法

①屋根業者に連絡

まずは屋根工事を行っている業者に連絡し、応急処置をお願いしましょう。

②保険会社に連絡

保険に加入している場合は、保険会社に連絡して火災保険が使えるか確認しましょう。風災補償が含まれていれば、利用できることが多いです。火災保険申請のための書類を送ってもらいましょう。

③屋根業者による現地調査と応急処置

業者が来たら、まず被害の状態を写真に撮ってもらいましょう。自分でも撮影できる部分は撮っておくと良いです。応急処置をしてもらった後、火災保険を使うことを伝えて修繕工事の見積もりを依頼しましょう。

④火災保険の申請

保険会社から送られてきた書類、被害の写真、見積書が揃ったら、保険会社に提出しましょう。申請が通れば、保険金が振り込まれます。

⑤修繕工事

保険申請が通った後は、屋根の工事業者に修繕を依頼しましょう。台風の後は業者や保険会社への連絡が集中するので、早めに相談することをおすすめします。

5章 台風による損害責任について

ここでは、台風による損害賠償責任について説明します。

自宅の屋根が飛んでしまった場合、通常は自分で火災保険を申請したり、修理費用を負担することになりますよね。

しかし、自宅の屋根が他の家の外壁を傷つけたり、近隣の屋根が飛んできて自宅のカーポートが壊れた場合、損害責任について悩むことがあるかもしれません。

これは実際に台風が発生した際に起こりうるケースなので、事前に理解しておくと良いでしょう。

賠償金が発生しないケース

まず、賠償金が発生しないケースについてお話しします。

基本的に、台風による被害には損害賠償責任はありません。

これは自然災害による「不可抗力」のためです。

そのため、自宅の屋根が飛んで近隣の家を傷つけた場合でも、賠償金を支払う必要はありません。

被害を確認したら、被害を受けた方に火災保険で修理してもらうように相談してみましょう。

賠償金が発生するケース

基本的には自然災害による賠償責任はありませんが、自然災害に関係なく被害が発生したと認められる場合には賠償責任が生じることもあります。

例えば、屋根がすでに風で飛びそうなほど壊れていたのに放置していたために被害が出た場合などです。

所有者が注意や安全確認を怠っていたと認められた場合、賠償責任が発生します。

ただし、賠償金を請求したい場合でも、証拠がないと否定される可能性があるため、写真や動画で記録を残しておくことが大切です。

6章 天災に備えて定期メンテナンス

いつ来るかわからない台風や強風に備えて、屋根のメンテナンスは定期的に行うことが大切です。

屋根が飛びやすい状態は、定期的なメンテナンスで改善できます。

スレート(コロニアル)屋根は、築7年を過ぎたら点検を行い、棟板金を固定するための釘打ちコーキング工事や、屋根材の反りを防ぐための塗装工事を実施しましょう。

耐久性の高い和瓦や軽量瓦、金属屋根でも、瓦がズレたり破損することがありますので、5~10年ごとに点検を行い、補修が必要な場合はしっかりと工事を行いましょう!

まとめ

いかがでしたか?

最近の台風は大型化しており、屋根が飛ぶ被害も増えています。屋根が飛んでしまうと、家全体が雨風にさらされてしまうため、しっかりと備えることが重要です。

台風の被害に遭いやすい状態は以下の3つです。

①棟板金が浮いている
②瓦と瓦の間に隙間がある
③屋根材が反っている

大きな被害を避けるために、まずは自宅の屋根の状態を確認してみましょう。